9月入学になると学年はどうなる?早生まれや幼稚園の区切り方は?世間の賛成反対意見も調査!

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国の学校が休校になっています。

緊急事態宣言が出てから、お家で子供と過ごす時間が多くなった方も多いのではないでしょうか。

学校はいつから再開されるのか、学校が再開されても進学や受験はどうなるのか気になる問題です。

政府では、9月入学導入案が出てきています。

そこで今回は、「9月入学になると学年はどうなる?早生まれや幼稚園の区切り方は?世間の賛成反対意見も調査!」と題しまして、

  • 9月入学になるとどうなるのか
  • 学年の分け方
  • メリット・デメリット

についてご紹介していきます。



目次

9月入学で学年はどうなる?

入学式 小学校 親子3人

9月入学になると、学年はどのように分けられるのでしょうか。

政府は9月入学導入について検討中であり、詳細な情報はわかりませんが、すでに決まっていることや噂になっていることも含めご紹介していきます。

学年の分け方

9月入学の案はこれまでに東京大学で秋入学として導入が検討されていましたが、入試や入学までの期間などの問題から実現には至りませんでした。

一部の大学や専門学校では帰国子女や留学生が9月入学できるようになっていますが、学校全体でそのような取り組みをしている学校はありません。

9月入学になったときの影響は、学校だけでなく幼稚園や保育園にもあります。

幼稚園や保育園では、現在の年中さんが年長にならずして小学校に入学したり、同学年でも半年以上生まれの違いが出ることもあります。

ちなみに9月入学になった場合、早生まれは誕生日が1月1日〜9月1日、遅生まれは9月2日〜12月31日になります。

学年の分け方に関しては様々な予測がありますが、現在考えられる学年の分け方は下記の3通りになります。

  1. 全学年9月2日〜翌年9月1日の学年分けに統一される
  2. 現在の学年分けはこれまで通りで、これから就学する人のみ9月2日〜翌年9月1日の学年分けになる
  3. 学年分けはこれまで通り4月2日〜翌年4月1日のまま

全学年が9月2日〜翌年9月1日の学年分けで統一された場合、2020年9月が年度の始まりになるので、対象の年の9月2日〜翌年9月1日に生まれた子供が対象となります。

そうすると、これまで同じ学年だった子供たちが、1つ上の学年になったり、1つ下の学年になったりと混乱を招く可能性があります。

このように考えると、学年分けはこれまで通り4月2日〜翌年4月1日にして、5ヶ月遅れでスタートするのが妥当ではないかと考えられます。

いずれにしても、政府の決定を待つしかないようです。



海外の学年の分け方は?

海外ではどのようにして学年分けがされているのでしょうか。

海外、特に欧米やヨーロッパではほとんどの国が9月入学になっています。

ここでは、9月入学の国を例に挙げてご紹介していきます。

9月入学制の国

※世界での割合はどれくらいなのか、多ければ主要な国をご紹介ください。
意外な国もあればおもしろいかもです。

9月入学を採用している国は以下の通りです。

アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国、スペイン、オランダ、イラン、エジプト、チュニジア、台湾、ベトナム、ブルガリア

 

そのほかの国では1月入学や10月入学など国によって異なりますが、9月入学が世界では圧倒的に多いことがわかっています。

学年の誕生日の分け方

海外での9月入学の学年の分け方はどのようになっているのでしょうか。

調べてみたところ、国によって学年の誕生日の分け方は異なっていました。

アメリカのニューヨーク州の場合だと、その年の12月31日までに入学の年齢になる子供が9月に入学するようです。

海外では早生まれや遅生まれなどの考えはなく、年度ではなく年で考えているようです。



9月入学のメリット・デメリットは?

学校 黒板 机

実際に9月入学を導入した際には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

(1)学力の格差を埋めることができる
これは、導入した年に限ったことですが、新型コロナウイルスの影響で、生徒や児童は自宅での学習を余儀なくされています。

9月入学にすることで、休校期間中に広がった学力の格差を埋めることができます。

(2)海外の学校との入学時期が同じになる
先ほどご紹介したように、海外の学校ではほとんどが9月入学になっています。

日本も海外の学校に合わせた入学時期にすることで、現在よりもスムーズに海外の学校へ進学したり、留学することができます。

デメリット

(1)入試の調整
9月入学にする場合、高校入試や大学入試は7月〜8月に実施することになります。

入試の時期をずらすということは法律や家庭の学費の負担など様々な調整がさらに必要となります。

また、学生であれば、入試のスケジュールに合わせて勉強の進捗なども変更する必要があるでしょう。

(2)学費の負担が増える
高校や大学に通っている子供がいる家庭であれば、9月入学に変更することで、その分学費を支払う期間が長くなります。

このような問題に対応した施策を政府は行う必要があります。

そのほかにも考えられるメリット・デメリットはたくさんあります。

これらの問題を考えた上で、政府には決断をしてもらいたいですね。



9月入学への国民の意見は?

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9月入学に対して、国民はどのような意見を持っているのでしょうか。

ここでは、ネット上にあがっている国民の意見についてご紹介していきます。

高校生の意見

私は断固として反対派です。
私は今年受験生なので、このような改革を急にされたら動揺します。

小学生保護者の意見

反対です。
学生でも子育て中でもない人達がなぜ現場の意見も聞かず進めようとしているのですか!
留学やグローバル化がなぜ優先されるのですか日本の子供達の今を考えて下さい。

9月入学はやめた方がいいと思います。
これまで頑張ってきた受験生やその親にも大きな負担がかかると思うし、授業料なども大きな負担になると思います。
学力の差なんて元々あるし頭の良いやつはこういう時でも頑張って勉強していると思います。

SNSでは反対派の意見が多数投稿されている印象でした。

9月入学で起こりうるデメリットはそれだけ各方面で発生する可能性があるということですね。

また、9月入学の是非について著名な人も様々な意見を出しています。

立教大学の中原淳教授は、9月入学への議論に使う時間やお金は、「子どもたちへの教育を止めないこと」へ注力すべきだと反対を示されています。
9月入学を議論するコスト、実現するためのコストをかけるのなら、今ただちに優先するべきは、アナログ・デジタル問わず、どんな方法を使ってもいいので、「子どもたちの学びをとめないこと」に注力することだと思うからです。一番心配なのは、2020年9月に入学時期を移行すると決めた時点で、「4月から8月まで何もできなくても、やむを得ない」という雰囲気が学校関係者や教育関係者の間に起こりかねないことです。9月入学のためカリキュラムの再編成の作業が膨大になりますので、「子どもの学びがとまって」しまい、子どもたちが「宙ぶらりん」になってしまう可能性があります。休校していても学べる家庭と、そうでない家庭の格差は広がります。
引用元:朝日新聞

今後の方針が気になるところです。



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9月入学の学年の分け方まとめ

今回は9月入学の学年の分け方やメリットデメリット、国民の意見についてご紹介しました。

9月入学になった場合、早生まれが1月1日〜9月1日、遅生まれが9月2日〜12月31日になるようです。

海外では欧米やヨーロッパなどのほとんどの国で9月入学となっており、日本も9月入学にすることで、海外の学校へ入学や留学しやすくなるのではないかと考えられます。

しかし、反対に学費の負担が重くなったり、入試の調整が必要になったりと様々なデメリットも考えられます。

インターネット上では反対派の意見が目立ちますが、今後政府がどのような方針でいくのか気になるところです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。