普段、見知らぬ番号から着信があるとつい身構えてしまう人もいるでしょう。迷惑電話である場合も多く、一度電話に出てしまうとなかなか切らせてもらえないこともあり、より慎重になっている人も。
今回はそんな見知らぬ番号の中から、「0800から始まる電話番号」が一体どんなものなのかをご紹介したいと思います。そんな回線なのか知っておくだけで、いざかかってきた時にも驚かずに済みますね。
こちらの記事では、
- 0800から始まる電話番号はどんな意味があるの?
- どこの回線からかけられているかチェックする方法は?
- 0800が迷惑電話だと思われている理由
- 通話料は誰が負担しているの?
- 0800から始まる電話番号を拒否する方法は?
についてご紹介します。
目次
0800から始まる電話番号はどんな意味があるの?
「0800」から始まる電話番号は、いわゆる「フリーダイヤル」です。
フリーダイヤルといえば「0120」が一般的ですが、企業で頻繁に使われる番号のため、近年は枯渇気味に。語呂合わせなどで分かりやすい番号を登録したいというケースの為に、新たにフリーダイヤルとして使われ始めたのが「0800」なのです。
そのため、「0120」と「0800」に機能的な違いはなく、どちらも同じフリーダイヤルということを覚えておきましょう。
そもそもフリーダイヤルとは「NTTコミュニケーションズ」が運営するサービスのことで、通話料を契約者が負担するものです。お客様センター等を設置している企業の場合、お客様側ではなく企業側が通話料を負担することで、気軽に電話をかけられるというメリットがあります。
そのため「0120」や「0800」から始まる電話番号は、主に企業や個人事業主などからかかってくる「業務上の電話」と考えていて良いでしょう。
どこの回線からかけられているかチェックする方法は?
NTTコミュニケーションズが運営しているフリーダイヤルサービスは、以下のような回線で契約が可能です。
- NTTコミュニケーションズのひかりライン回線および0AJ-IP電話、050IP電話
- NTT東日本・NTT西日本の電話回線(加入電話)とISDN回線、ひかり電話(0AJ-IP電話)
- 携帯・自動車電話(NTTドコモグループ、auグループ、ソフトバンクグループ)、PHS
- 一部他社直収電話
- 一部他社0AJ-IP電話
- 一部他社050-IP電話
- NTT東日本・NTT西日本の公衆電話
- 衛星携帯電話
回線の違いで電話をかける側に違いが生じることはないため、特に気にしなくても大丈夫です。それぞれの番号がどの回線を用いているかどうかは、番号だけで調べることはできません。
逆にこれから「0800」から始まる電話番号を取得したいと考えている方は、既にお使いの上記のような回線に、「0800」を付与することで利用開始できます。ご利用中の回線業者に相談し、利用方法や料金などを確認しておきましょう。
0800が迷惑電話だと思われている理由
「0800」から始まる電話番号は、迷惑電話だと思われてしまうケースがあるようです。
まず1つ目の理由として、企業から「営業」「勧誘」といった目的でかかってきている場合です。化粧品や健康食品、精密機器やサービス商品等、さまざまな商品に勧誘電話はつきもの。時には「しつこい」と思われてしまうこともあります。
2つ目の理由としては、「0800」から始まる番号が携帯電話と見間違いやすいという点が挙げられます。現に「080」から始まる携帯電話の番号は広く浸透しており、「知り合いかと思って出たら営業電話だった」というケースが急増しています。
通常フリーダイヤルの場合は、「0800-○○○-○○○○」と4桁・3桁・4桁の計11桁で表示されるはずですが、端末によっては「080-0○○○-○○○○」と区切られてしまうことも。こうなるともはや携帯電話と判別しにくくなるため、より一層勘違いが増えてしまうでしょう。
通話料は誰が負担しているの?
先ほどもご紹介したように、「0800」から始まる電話番号は契約者本人が通話料を負担しています。仮に「0800」から始まる電話番号にかけることがあっても、通話料はかからないため安心してくださいね。話が長くなりがちなお問い合わせ電話等も、気を遣わずにかけられます。
例として、NTT西日本でフリーダイヤルサービスを契約した場合の料金を見てみましょう。
・フリーアクセス基本サービス料:330円(1契約回線ごと)
・回線使用料:2,750円(加入電話事務用3級取扱所の場合)
・基本工事費:1,100円(1契約回線ごと)
・交換機工事費:1,100円(1サービス番号ごと)
・県内からの通話(区域内の昼間・夜間):9.35円/180秒
・県内からの通話(区域内の深夜・早朝):9.35円/240秒
・公衆電話からの通話(区域内の昼間・夜間):11円/62秒
・公衆電話からの通話(区域内の深夜・早朝):11円/82秒
・携帯電話からの通話(昼間):11円/15秒
・携帯電話からの通話(夜間、土日祝の昼間):11円/16.5秒
0800から始まる電話番号を拒否する方法は?
「0800」から始まる電話番号が頻繁にかかってくるという方は、着信拒否設定をしてみても良いかもしれません。お使いの端末によってできる方法が異なります。
スマートフォンの場合、個別で電話番号を拒否設定するか、以下のようなアプリを使って着信をブロックすることができます。
スマートフォンを提供しているキャリアの中には、迷惑電話と思われる番号を自動で拒否してくれるサービスを選べるものも。「0800」を全て拒否できるわけではありませんが、こちらも設定しておいて損はないサービスです。
一方固定電話の場合は、該当する番号を手動で拒否するのが手っ取り早いといえるでしょう。かかってきた電話番号を控えておかなければならないため、ディスプレイに番号を表示させる「ナンバー・ディスプレイ機能」は必須です。
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まとめ
「0800」から始まる電話番号は、かける際は無料で済みますが、営業等の電話で悩まされることも少なくない番号です。不要な場合は着信拒否リストに設定し、ブロックしてしまうことが一番といえるでしょう。「080」から始まる携帯電話の番号と見間違えないよう、頭の片隅に置いておいてくださいね。