ひな祭りも済んでだんだん暖かくなってくると、次は男の子の端午の節句です。
端午の節句といえば五月人形ですがその中でも特に際立つのは兜ではないかと思います。
兜を見ると男の子の節句という感じがして子どもの頃はかっこいいと思っていました。
ところで兜は一体誰が買うものなのでしょうか?
今回は地域ごとの調べて見たいと思います。
初節句(男の子)の兜は誰が買う?
男の子の初節句、兜は誰が買うのか気になりますよね。
そもそも端午の節句にかぶとを飾る意味にはどんな事があるのでしょうか?
端午の節句というのはもともと古代中国の季節行事「五節句(七草の節句、桃の節句、端午の節句、竹(笹)の節句、菊の節句)」の一つだったということです。
季節の変わり目で邪気が寄りやすいため季節ごとに飾りとお供えものをして厄払いをして無病息災を願うといういわれなのです。
それが日本に伝わったときには精神的なシンボルで大切な「お護り」としての意味がある鎧や兜は「戦の道具」であり武士にとっては「自分の身を護る大事な道具」でそれが次第に鎧や兜を飾るようになっていったようです。
兜についての意味がわかったところで、誰が買うのかに話を戻しましょう。
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初節句に五月人形を用意してあげたいけどどっちの親が買うものなの?
後々面倒なことにならないように一般的なマナーは知っておきたいですね。https://t.co/hmxNAxaIOi
— 猫のきなこのきもち (@kinakonokimoch1) March 3, 2021
男の子でも女の子でもはじめて節句を迎えることを初節句といいます。
購入する時期は一般的には4月中旬から5月中旬頃まで飾ることを考えその時期に間に合うように「3月中旬~4月初旬頃」までには用意するのがベストです。
そして飾るタイミングでひとつ注意したい点としてお祝い前日の5月4日に慌てて飾る「一夜飾り」を避けましょう。
この飾り方は縁起が悪いタブーな飾り方とされているのでそうならないためにも余裕を持って用意するということです。
ところでその際の飾りは誰が一体購入するものなのでまた決まっているのでしょうか?
いろいろな地域で見てみましょう。
関東
江戸の文化が今でも残っている関東では“父方の実家”が購入するのが多いようです。
江戸時代には家の跡継ぎはとても大事だったので長男である男の子がうまれたことのお祝いで父方の実家が購入したのではないでしょうか?
反対にお雛様は母からの実家が用意するのが一般的となっています。
関西
こちらは関東とは違い嫁ぐ前の実家の“母方の実家”が購入するというのが昔からの慣わしです。
関西では男女両方の飾りを母方の実家が用意するのが一般的です。
そして関西では兜飾りだけではなく鎧飾りも一緒に贈るのが主流となっています。
九州
九州では節句のお祝いは嫁側の家が用意するというのが一般的です。
兜飾りだけではなくこいのぼりなども嫁側の家が一緒に購入するのが基本です。
このように統計上は母方の実家が用意するのが約半数を占めていますが近年は家の大きさやうまれたこの親の考え方もあり誰が買うという決まりはありません。
以前は全国的に母方の実家で雛人形や五月人形などを用意した理由として昔は娘が結婚するとなかなか会えなかったのです。
そこで孫が誕生したことを理由にして節句人形を購入して嫁ぎ先に届けに行き娘の顔や孫の顔を見に行っていました。
ただし古くは武家社会の頃から家系存続との関係性が深い五月人形は父方の方で揃えるという風習の地域もあります。
さらに端午の節句では兜飾りだけではなくこいのぼりもあり兜とこいのぼりを両方の実家で折半という事もあるそうです。
まとめ
子供が生まれるということはおめでたく嬉しいことですよね。
可愛い孫の成長と幸せを願う気持ちはいつの時代も誰も変らずあるものです。
どちらの親が買うのかも含めてどんな兜を買うのか、どんな子供に育ってくれたら嬉しいか、そんなことを両家で話し合いながら仲良くなっていくのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。