箱根駅伝に出場する大学の監督の中で一番、知名度が高いのが青山学院大学の原晋監督です。
原晋監督は、青山学院大学の選手の指導だけではなく、多方面で活躍をされています。
- 青山学院大学での講義
- 外部での講演会
- テレビ(情報番組やスポーツ番組等)でのコメンテーター・解説
- 本の出版
原晋監督が監督就任して以降、青山学院大学を常勝軍団に、大学駅伝、そして陸上長距離の発展に貢献し、メディアなどにおいて数々の名言を残しています。
目次
2020年原晋監督の発言・名言
原晋監督率いる青山学院大学が、2020年箱根駅伝総合優勝に輝きました。
原監督の指導方法が裏打ちされた今回の総合優勝。
発言内容をまとめました。
- 4連覇のときは当たり前に勝っていた
- 負けて初めて勝つことの厳しさがわかる
- スポーツの世界は1番にならなければいけない。
新チームが始動した当初、原監督は4年生を「ダメダメ世代」と命名していました。
新チームが始動した当初、原監督は「今季の4年生はだらしない。下手するとシード権(10位以内)も危ない」と酷評していたが、1年後、その選手たちによって5度、宙に舞った。そして「やっぱり4年生は強かった」と最大限の賛辞を贈った。
引用元:スポーツ報知
原監督は「黙々と走れ」という今までの指導方法を一新し、自分たちで考える事を重要視してきました。
それを一旦引っ込め、従来型の厳しい指導を取り入れ、4年生に「覚悟」を持つことを教え込みました。
結果が2020年の総合優勝という形で現れたのです。
ただ、他人から言われた目標に対しては、選手の意識は希薄になりがちで、実効性が伴わないことが多いのです。だから、各選手に個人目標を立てさせた上で、控え選手なども交えたグループでそれぞれの目標について話し合い、他者の客観的な評価を受けることで達成可能な目標に仕上げていきます。
引用元:金融広報中央委員会「知るぽると」
4連覇もしていたら、これまでのやり方に固執してもおかしくありません。
変化を恐れず、状況に応じた指導方法を取ることができる原監督。
真のリーダーシップの持ち主だと言えます。
原晋監督の発言・名言まとめ
原晋監督はこれまでメディアや本を通して数々の発言や名言を残してきており、そんな原晋監督の発言・名言についてまとめました。
心に響いた発言・名言トップ3
そもそも人間は明るい方がいい
原晋監督らしい名言ですね。
原晋監督のポジティブ思考や発言は周りに力を与えたり、勇気を与えることができるとともに青山学院大学の選手が伸び伸びとしている雰囲気がとても伝わってきます。
伸びる人間には『覚悟がある』
原監督は「自分で考える」ことの重要性を、よく訴えられています。
他力本願では手に入れることができない「覚悟」。
覚悟を手にした人だけが、あの苦行のような箱根駅伝に出場できるんでしょう。
ますます応援に力が入ります。
選手たちを、走りたくて仕方ないという心の状態にもっていくことが大切です。
嫌々やらされるより、好きなことの方が、結果は当然でるでしょう。
ただ、それをスポーツの指導者が意識的に行っていることに、衝撃を受けました。
マネージメントにおいて、これができれば無敵です!
その他の発言・名言集
原晋監督は毎年、箱根駅伝前に大作戦・スローガンを掲げています。
箱根駅伝2020「やっぱり大作戦」
やっぱり4年生は強かった、やっぱり青学大を応援してよかったと言われるようにという思いでたてられています。
箱根駅伝2019「ゴーゴー大作戦」
箱根5連覇、5度目の優勝、95回大会など、5という数字になぞって立てられています。
箱根駅伝2018「ハーモニー大作戦」
オーケストラのような美しいハーモニーを奏でることが出来れば優勝できる。
一人でも音程を外したら負けてしまう、全員で勝ち取るという意図で立てられています。
箱根駅伝2017「サンキュー大作戦」
3連覇、3冠、そして監督になって9度目の出場をかけて、周りに感謝を伝えたいという意図で立てられています。
箱根駅伝2016「ハッピー大作戦」
みんなのハッピー指数をあげ、テンションを上げていくという意図で立てられています。
箱根駅伝2015「ワクワク大作戦」
ワクワク、ドキドキさせるようなレースをしていきたいという意図で立てられています。
2013年に初めてスローガンで大作戦名を発表し、以降恒例行事となっています。
原監督自身「出さないといけないプレッシャーから、毎回ひねり出していた」とおっしゃっています。
ただ、2020年の「やっぱり大作戦」は自然と頭に浮かんだんだそう。
2020年は”やっぱり青学だったね”という結果になるのでしょうか…
原晋監督の人柄や性格は?
原晋監督は自身で「伝説の営業マン」ということもあり、コメントや話についてはとても説得力があります。
#箱根駅伝 総合2位 #青山学院大学 の報告会より#原晋 監督
「#明日からTwitter始めます」#箱根ロス pic.twitter.com/U2K95rbdlc— フジテレビ陸上 (@fujitvrikujo) January 3, 2019
話が上手いからこ情報番組のコメンテーターとして活躍されているんでしょうね。
また、テレビで出演した出演料は卒業する4年生の卒業旅行代として旅行代を出してあげるんだそう。
青学大の原晋監督(51)が主将の森田歩希、小野塚久弥主務ら4年生の選手、マネジャー計14人に「グアム卒業旅行」をプレゼントすることが4日、分かった。3月に3泊4日の日程で出発する予定。
優勝した年はハワイ旅行をプレゼントされたそうですし、なかなかできないことではないですよね。
妻・美穂さんは、選手を自分たちの子供のように思ってるとおっしゃってましたし、旅行をプレゼントするのは大賛成のようです。
「卒業旅行はどこに行くかではなく、誰と行くかが、大事でしょう。最後に一緒に過ごす時間を楽しんでほしい」
ただの指導者と選手という関係ではない愛を感じます。
原晋監督の本がオススメな理由
原晋監督は本も執筆されており、これがスポーツ従事者だけじゃなく、ビジネス書としても人気なんです。
- 青学駅伝選手たちが実践!勝てるメンタル(2019年3月)
- 青トレ 青学駅伝チームのピーキング&ランニングケア(2017年11月)
- 1日10分走る青トレ(2017年11月)
- 力を引き出す「ゆとり世代」の伸ばし方(2016年12月)
- 勝ち続ける理由(2016年12月)
- 青トレ青学駅伝チームのスーパーストレッチ&バランストレーニング(2016年11月)
- 人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利への哲学157(2016年11月)
- フツ―の会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉(2015年9月)
- 逆転のメソッド箱根駅伝もビジネスも一緒です(2015年5月)
- 魔法をかけるアオガク「箱根駅伝」制覇までの4000日(2015年4月)
原晋監督は2015年以降、様々な本をだしておりますが、一番のオススメは
『フツ―の会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』
です。
自身の経験をもとにマネージメントやビジネスにも活かすことができる内容が書かれており、陸上関係者だけではなくビジネス本としても面白い内容となっています。
【読者からの感想】
中間管理職や教育関係の方にもぜひ読んでもらいたい本の一つです。
楽天で『フツーの会社員だった僕が青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』を見てみる
原晋プロフィール
【名前】原晋(はらすすむ)
【生年月日】1967年3月8日
【年齢】57歳
【出身地】広島県三原市
【経歴】
<選手>世羅高等学校 ⇒ 中京大学 ⇒ 中国電力
<指導者>青山学院大学(2004年~)
【主な実績】
高校時代:全国高校駅伝2位
大学時代:日本インカレ5000M3位(3年次)
箱根駅伝に出場している大学の多くの監督は学生時代、箱根駅伝を経験していますが、原晋監督は愛知県にある中京大学に在籍をしており、箱根駅伝には出場をしていません。
大学卒業後は実業団の中国電力で選手を継続。
27歳で引退後は中国電力の社員として営業をしたのちに、周囲からは反対もあった中、青山学院大学の監督として指導者としてスタートされました。
指導者としては、持ち前の営業力と指導力、そしてマネージメントの手腕を発揮して代目山の神の神野大地選手をはじめ、学生トップ選手を育成して、青山学院大学を強豪チームに導きました。
大学で指導をする傍ら、テレビのメディアにも積極的に出演をするとともに、本の出版や講演会にも参加をして、大学長距離の広告塔として活躍をされています。
青山学院大学・原晋監督の名言まとめ
青山学院大学の原晋監督についてご紹介しました。
- 原晋監督は、大学の監督とともに講演会、メディア、本の出版など多岐にわたり活躍
- 数々の名言を残すとともに、箱根駅伝前には毎年恒例の大作戦名をあげており、箱根駅伝2020では「やっぱり大作戦」を掲げている。
- 多くの大学の監督が箱根駅伝を経験している中、原晋監督は関東地区ではない大学(中京大学)だったため、箱根駅伝には出場したことがない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。