NASAの火星探査車「パーサヴィアランス(Perseverance)」が、2021年2月18日に火星に見事着陸を果たしました!2020年7月30日に打ち上げられてから約7か月半の間、固唾を飲んで見守られたパーサヴィアランスの行方。これにより、宇宙の謎にまた一つ近づけるようになると期待されています。
今回は、そんなパーサヴィアランスの名前の由来や、与えられたミッションについてご紹介したいと思います。遥か遠い火星で、今も地球人による探査は続いているのです。
こちらの記事では、
- 「パーサヴィアランス(perseverance)」が着陸成功!
- その名前の意味やミッションの内容とは?
についてご紹介します。
「パーサヴィアランス(perseverance)」が着陸成功!
NASAによる「マーズ2020」は、火星探査車(マーズ・ローバー)「パーサヴィアランス」と、火星ヘリコプター「インジェニュイティ」から構成される火星探査プログラムです。パーサヴィアランスは原子力電池で稼働しており、重さは約1トン。約5億kmの長旅を終えて火星に到着しました。
そもそも火星は大気に覆われていると言われており、氷が見つかっていることからも、生命が存在する可能性も考えられます。地下深くには大量の水があるのではないかという見方もあり、いずれ人類が移住するならば火星の環境が最も地球に近いと考える科学者もいます。
2月18日に着陸成功したパーサヴィアランスですが、実は「今まででもっとも厳しい着陸になるだろう」と言われていました。火星の大気圏に突入した際の速度はなんと19,500km/h。これを耐え抜き、無事火星の画像が送られてきた際は、NASAの職員たちも歓喜の声を上げたことでしょう。
パーサヴィアランスの名前の意味やミッションの内容とは?
「Perseverance」という単語には、日本語で「忍耐」という意味があります。長い時間をかけて火星に辿り着き、無事に着陸した火星探査車にピッタリの名前と言えますよね。
また、今回初めてとなる「火星に生命があったのかどうか」を確認する使命を与えられているパーサヴィアランス。他にもさまざまなミッションがあり、その働きに期待が寄せられています。
1.生息可能性の探索:微生物が生息可能な過去の環境を特定する。
2.生命存在指標の探索:そのような環境に生息していた可能性を有する過去の微生物の痕跡を、特にその痕跡が長時間保存されていることが知られている特殊な岩石の中から探す。
3.サンプルのキャッシング:コアロックとレゴリスと呼ばれる土壌のサンプルを収集し、火星の表面に保存する。
4.人間のための準備:火星の大気から酸素生産を試行する。
いずれ、人類が移住することになるかもしれない火星。パーサヴィアランスをはじめとする火星探査機たちが、その大きな一歩を踏み出しているのかもしれませんね。
まとめ
遠い宇宙の出来事ではありますが、今日この瞬間も火星の調査は進んでいます。誰もが驚くような発見があるのは、もしかすると明日かもしれませんよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。