2020年12月16日の夕方から、新潟・群馬付近の降雪量は増加。その結果、関越自動車道では大規模な交通災害が起こり、多くの人が巻き込まれる事態となりました。長時間続いた通行止めにより、被害にあった人達はもちろん、その家族や知人なども不安な日々を過ごしていたようです。
高速道路上という作業のしにくい環境で、連日懸命な除雪作業が進められ、12月19日夜には見事全線の通行止めが解除となりました。作業に当たられた方々など、多くの関係者の皆様に感謝したいですね。
今回は、そんな関越道の大雪被害について、その一部始終をまとめてみました。
こちらの記事では、
- 関越道の大雪による通行止めはいつ解除になるの?
- ライブカメラが捉えた通行再開までの道のり
- 「いつまで続くのか不安だった…」Twitterに寄せられた人々の声
についてご紹介します。
関越道の大雪による通行止め解除はいつ?
NEXCO東日本からの情報によると、関越道の通行止めは最長で「渋川伊香保IC~小出IC」間の約101キロにも及ぶものでした。
19日18:45には湯沢IC~月夜野IC間の上り線が解除となり、同日21:30には最後まで作業が進められていた同区間の下り線が無事通行止めの解除となりました。今回は約2,100台の車が立ち往生したと言われており、最後まで残った車はレッカー車などで運び出しが行われました。
途中、車内に取り残された人たちはホテル等に誘導され、怪我人などはいなかったそうです。
ライブカメラが捉えた通行再開までの道のり
12月16日、この日は北日本から東日本の日本海側を中心に大雪の予報となっていました。普段から降雪量の多い地域であるだけに、ドライバーも雪が降る予想はしていたでしょう。しかし、雪に慣れた土地の人々の予想をはるかに上回る量が降り積もってしまったのです。
NEXCO東日本が運営するサイト「ドラぷら」では、問題の関越道をはじめ、各高速道路のライブカメラ映像を掲載しています。
記事執筆時の12月20日深夜でも、かなり多くの雪が残っていることがわかりますね。画像は、「湯沢IC~塩沢石打IC」付近の様子です。
今回の大渋滞を招いた1つの原因は、東日本高速の対応が遅れたことによるものだったという見方も。同じく地域を走る国道17号については、渋滞を避けるため「この先で通行障害」という情報が発せられていたそう。しかし、関越道では冬タイヤやチェーンを装備する案内があるのみで、渋滞が起こる可能性がある、とはドライバーに伝わっていなかったようなのです。
市民はもちろん、高速道路会社にとっても、予期せぬ大雪だったと言えるでしょう。
「いつまで続くのか不安だった…」Twitterに寄せられた人々の声
長い人で実に40時間以上の拘束となった今回の一件。車内から不安な気持ちをツイートする人も多く、応援や励ましの声が寄せられていました。今回は、その一部をご紹介します。
▼立ち往生の車の中には、「ノーマルタイヤ」の車があったそう……。雪道のノーマルタイヤ走行は違反にもなる危険な行為です。
あと92台の中に取り残されたか、、、まあ、しょうがない。自衛隊の皆さんには頭が下がる。
一台のノーマルタイヤ車両から始まった〈らしい〉が、、、#関越道 pic.twitter.com/E32rxhFeSD— TAKE (@TAKE65140115) December 17, 2020
▼車間をすっぽりと覆う雪は、自衛隊の方々を中心に手作業でかき出されたところもありました。
前の車が動いたとしても、車の周りにはが降り積もり、直ぐには動けない状況です。
おそらく、自分より前の方は、もっと積もっていると予想されるため、まだまだ脱出には時間が掛かりそうですね。 pic.twitter.com/ZYFliecfMf
— わたなべひろと (@w_hiroto0512) December 18, 2020
▼積み荷のおせんべいを、会社の許可を得て周囲に配った「岩塚製菓」の職員さん。助け合いが人々の命をつなぎました。
関越道で立ち往生して22時間が経ちました。支援は一度もきていません。その代わりトラックの運転手さんに、会社から承諾を得たからとお煎餅をいただきました。岩塚製菓さん運転手さんありがとうございます😢😢🌨 pic.twitter.com/G0EVpNo9wc
— ア (@7qqErHxyYS0uEz2) December 17, 2020
まとめ
まだまだ寒い日が続き、再び降雪量が増加する予報の出ている地域も見られます。普段より車内に緊急車載用(以下のリンク先は「楽天」)の食料や毛布を積むなどし、万が一のときの対策を取っておくと安心ですね。スタッドレスなどの冬用タイヤやタイヤチェーンなど、雪道を走る際の装備を徹底することも大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。