緊急速報メール【地震速報・大津波の警報】は何秒で届く?とるべき防災行動とは?

2020年9月4日朝に「大阪880万人訓練」が実施されますね。

この訓練は、南海トラフ巨大地震の発生を想定してエリアメールや緊急速報メールの配信を通じて大阪府内にいる訓練として災害情報を伝達を目的とされています。

同日午前9時30分に「巨大地震が発生した」という想定で、地震発生の一報が館内放送や屋外スピーカーなどで伝えれ、9時33分ごろに「大津波警報発表」の音付きの緊急速報メールが届くようになっています。

こちらのメールはマナーモードにしても届くようになっています。

大阪府は「府民の皆さんをはじめ、訓練当日府内にいらっしゃる皆さんには、身を守る行動や、災害時の備えについての確認など、できる範囲内での訓練参加をお願いします」と呼びかけてますね。

では・・

  • 実際に緊急速報メール【地震速報・大津波の警報】は何秒で届くのか?
  • 【地震速報・大津波の警報】時にとるべき防災行動とは?

気になったので調査しました。

吉村洋文(大阪府知事)の「大阪880万人訓練」実施についてのツイート



目次

緊急速報メール【地震速報・大津波の警報】は何秒で届く?

気象庁が発表する防災気象情報のうち「緊急速報メール」により配信する種類は以下のようになっています。


気象庁が発表する防災気象情報の「緊急速報メール」により配信する種類:
■緊急地震速報(警報)
■大津波警報・津波警報
■気象等(大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪)に関する特別警報※
■噴火に関する特別警報※
※対象市町村に初めて発表したときに関係するエリアに配信されます。

ここでは、気象庁が発表している緊急速報メールの配信の流れと、何秒で届くようになっているのかを説明しますね。



気象庁_特別警報等の「緊急速報メール」での配信の流れ

気象庁からの「緊急速報メール」は、携帯電話事業者の、NTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー(au)、ソフトバンク、Y!mobile(ワイモバイル)、U Q mobileが無料で提供するサービスです。

これは、国や地方公共団体による災害・避難情報等を、回線混雑の影響なく、特定のエリア内の対応端末(スマートフォン・携帯電話)に一斉に配信するものです。

気象庁発表の全ての特別警報が緊急速報メールで配信されるようになっています。

対象市町村に初めて発表したときに関係するエリアに配信されるようになっているのですね。

緊急速報配信メールの流れ
(気象庁HPより抜粋)

携帯電話で緊急速報メールを受信したときには、専用の着信音の鳴動がありますが、着信音等は携帯電話事業者のウェブサイトから確認することができます。

機種によっては、受信できない場合や、受信するための設定が必要な場合があります。

また、電源を切っている場合、機内モードを設定している場合、電波状態が悪い場所、通話中・パケット通信中など、緊急速報メールを受信できないことがあります。
配信イメージ

携帯電話事業者の緊急メール対応についてはこちらです。

 



気象庁_緊急速報メール【地震速報・大津波の警報】は何秒で届く?

通常は、緊急速報メールは発信してから数秒で携帯電話に届きます。

でも、なんらか事情で受信できなかった場合、自動再送されますので、着信が数分遅れる事があります。(ドコモ・au)

なので、お手持ちの携帯電話が『災害・避難情報』に対応しているかどうかについては、各携帯電話会社にお問い合わせる必要があります。

携帯電話に「エリアメール・緊急速報メールの設定」項目があり、この中に「災害・避難情報」の設定があれば、対応している機種です。

※平成24年9月5日以降に発売となった機種については、全て対応するようになっています。

気象庁のHPでは、令和元年06月18日22時22分19.9秒に発生した山形県沖の地震を例に、地震波検知からの経過時間(秒)が「緊急地震速報の詳細」の中で紹介されています。

緊急地震速報(警報)第1報が5.2秒、第2報7.3秒、第3報8.0と発表されていました。

速報到達時間
(気象庁HPより)

気象庁のHPでは、緊急地震速報提供から主要動到達までの時間について、令和元年06月18日22時22分19.9秒の山形県沖地震を例に紹介しています。

緊急地震速報第1報提供から主要動到達までの時間及び推計震度分布図の画像
緊急地震速報第1報提供から種よおう動到達まで

緊急地震速報(警報)第1報を発表した地域及び主要動到達までの時間の画像
緊急地震速報(警報)第1報発表地域

緊急地震速報(警報)第2報を発表した地域及び主要動到達までの時間の画像
緊急地震速報警報第2報を発表した地域

参考サイト:気象庁HP
気象庁|緊急地震速報の内容

気象庁|緊急地震速報提供から主要動到達までの時間




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地震警報時のとるべき行動

緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。

緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。 その短い間に身を守るための行動を取る必要があるのです。

ここでは、気象庁が発表されているそれぞれの場面の地震防災について紹介します。

地震防災-屋内にいるとき

  • 家庭での地震防災

頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。
あわてて外に飛び出さないでください。
無理に火を消そうとしないでください。
家庭で地震防災

  • 人がおおぜいいる施設の地震防災

施設の係員の指示に従ってください。
落ち着いて行動し、あわてて出口には走り出さないでください。
施設防災

地震防災-乗り物にのっているとき

  • 自動車運転中の地震防災

あわててスピードを落とさないでください。
ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。
急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしてください。
大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
自動車

  • 鉄道やバスなどに乗車中は

つり革や手すりにしっかりつかまってください。
電車地震防災

  • エレベーターでは

最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください
エレベーター防災

気象庁|地震情報(震源・震度に関する情報はこちらで確認できます。
気象庁|地震情報(震源・震度に関する情報)

気象庁|南海トラフ地震に関連する情報はこちらで確認できます。
気象庁|南海トラフ地震に関連する情報



地震防災-屋外にいるとき

  • 街中では

ブロック塀の倒壊等に注意してください。
看板や割れたガラスの落下に注意してください。
丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
ブロック防災

  • 山やがけ付近では

落石やがけ崩れに注意してください。
山防災

気象庁|地震情報(震源・震度に関する情報はこちらで確認できます。
気象庁|地震情報(震源・震度に関する情報)

気象庁|南海トラフ地震に関連する情報はこちらで確認できます。
気象庁|南海トラフ地震に関連する情報

9/4の大阪880万人訓練でそのような行動を取るか考えることを促すツイート。





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大津波警報の取るべき行動

津波警報では

  • 津波注意報
  • 津波警報
  • 大津波警報(特別警報

と分類されてとるべき行動が違います。

大津波警報は3m以上から10m超えの巨大津波を指します。

ここなら安全と思わず、より高い場所を目指して避難が必要です。
沿岸部や川沿いにいる人は、直ちに高台や避難ビルなど安全な場所への避難をしてください。
津波は繰り返しせまってくるので、津波警報が解除されるまで安全な場所から離れないでください。

津波警報と注意報の取るべき行動
(気象庁HPより)

気象庁|大津波警報・津波警報・津波注意報はこちらで確認できます。
気象庁|大津波警報・津波警報・津波注意報




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緊急速報メールの音

報知音を覚えておくことで、緊急地震速報が発表されたときに、とっさに身を守る行動がとれるようになり、緊急地震速報をより有効に利用できるようになります。

緊急地震速報が発表されたことが即座にわかるよう、テレビやラジオ、携帯電話などでは、専用の音(報知音)と共に緊急地震速報をお知らせされます。

「チャイム音」はNHKが、「ブザー音」はNTTドコモが、「サイン音」は特定非営利活動法人REICが、緊急地震速報に確実に気付いてもらうために開発したものです。

それぞれのホームページで試聴することができます。

 

新・改訂版 色々な警報音、通知音集めてみた!のYou Tube

※人混みの中や町中で、大きな音で視聴確認することはしないでください。

緊急速報の訓練メールに驚いたというツイート。




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まとめ

  • 緊急速報メール【地震速報・大津波の警報】は何秒で届くのか?
  • 【地震速報・大津波の警報】時にとるべき防災行動とは?

について紹介しました。

防災意識を高めて日頃から、避難場所をご家族や近所の方と確認をしておくといいですね。