コーヒーをはじめ、緑茶や紅茶など日常にあふれているドリンクには「カフェイン」が含まれています。飲むと美味しいだけでなく、ほっとしたり身体が休まったりといいことがたくさんあるカフェイン入りドリンクですが、過剰摂取には気をつけたいところ。
カフェインを日常的にたくさん摂取してしまうと起こる「カフェイン中毒」は、多くの人が陥りやすいと言われています。今回はカフェイン中毒を防ぐためにも効果的な「カフェイン断ち」について、そのメリットや実際の体験談などをご紹介します。
- カフェイン断ちはどんなメリットがあるの?
- 実際にカフェインナシ生活を続けて身体に起きた変化とは?
についてご紹介します。
カフェイン断ちはどんなメリットがあるの?
「中毒」と言うとかなり大事に聞こえますが、実はカフェイン中毒は身近に潜む症状の1つでもあります。カフェインには「覚醒作用」「鎮痛作用」「疲労回復作用」などの効果があるだけに、飲み過ぎて依存状態になってしまうことも少なくないのです。
カフェインを過剰に摂取してしまうと、「カフェインなし」ではいられない状態になってしまいます。一時的にカフェインを摂らない期間には「離脱症状」が現れ、さらにカフェインを摂りたくなってしまうという悪循環が生まれてしまうのです。
- 吐き気・嘔吐・消化不良
- 手足のしびれ・けいれん
- 動悸
- 悪寒
- イライラしやすくなる
- 頭痛(片頭痛などを含む)
- 睡眠不足
これらの症状が起こる可能性が高く、重篤な場合は意識消失や心肺停止もあり得ます。
カフェイン中毒を治すには、麻薬中毒やニコチン中毒と同じように摂取を止め、体内からカフェインが消えるのを待つしか方法がありません。普段飲んでいるコーヒーやお茶類を止めるのは難しい場合もありますが、これを乗り越えることで上記のような症状を防ぐことができるのです。
また、疲労回復のために飲む人も多い「エナジードリンク」にもカフェインが含まれています。その他コーヒーや緑茶、紅茶には及ばないものの、チョコレートなどにも含まれているため注意しましょう。
実際にカフェインナシ生活を続けて身体に起きた変化とは?
では、実際にカフェイン断ちの生活をすると身体にどんな変化があるのかを見てみましょう。筆者の夫は普段からブラックコーヒーの愛飲者で、1日に飲む量はおよそ1リットル程度。さらに「これまでカフェイン断ちをしたことがない」という、被験者にピッタリの人材でした。
今回夫には2週間の間、「コーヒー」「緑茶」「紅茶」「エナジードリンク」の4種類を徹底的に抜く生活をしてもらいました。
【1日目】
・ついコーヒーを飲みたくなってしまうため、麦茶等を飲む頻度が増えた。
・日中にも眠気を感じ、空腹時の吐き気が増幅した。
【2日目】
・さほどひどくはないものの、慢性的に頭痛がし始めた。
・眠気が継続し、夜もすぐに寝てしまうほどだった。
【3~5日目】
・「飲みたい」となるタイミングが減った。
・頭痛は徐々に消失していった。
・引き続き日中も眠気が強い。
・気のせいかだるさが増した。
【6~10日目】
・眠気はあるものの、徐々に体が慣れてきた。
・少々だるさが残っている。
【11~14日目】
・ほとんどの症状が改善した。
・コーヒーを飲みたいと思わなくなった。
元々早寝するタイプではなかった夫ですが、カフェイン断ちをした後はベッドに入る時間が早まり、朝もすっきり起きられるように。寝る前のカフェインを止めたことが、睡眠に大きく関係しているのは間違いなさそうです。夜しっかりと眠れるため、日中の集中力も高まるというメリットも。
また、定期的にできていた大きめのニキビができなくなり、日々のスキンケアが楽になったと言っていました。これは男性に限らず、女性にとってもうれしい変化と言えるのではないでしょうか。
さらに、当然ではありますが日々のドリンク代が浮いたり、頻繁にトイレに行く必要がなくなったりといったメリットも。仕事中なかなかトイレに行けない人や、節約したいという人にもピッタリですね。
夫に話を聞いてみると、始めてから数日間は「コーヒーが飲みたい」という衝動が強かったそう。どうしても飲まずにはいられない場合は、回数を減らしてみたり、「デカフェ(カフェインレス)」のコーヒーを飲んでみたりといったことからチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
身体にとってはいいことずくめの「カフェイン断ち」生活。適度な摂取で美味しく健康に楽しめるよう、日頃からカフェインの量を気にしてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。