辻仁成の若い頃はどんな作家だった?20代の作風が今と違うって本当?フランス・パリで過ごす現在の様子とは

作家、アーティスト、監督と幅広い芸術に携わり、活躍するシーンに応じて「仁成(ひとなり)」「仁成(じんせい)」と呼び名を変えることでも知られる辻仁成さん。現在でこそさまざまな顔を見せていますが、若いときには少し変わったイメージの頃があったようです。現在はパリで暮らしているようですが、一体どんな生活をしているのかについても迫ってみましょう。

こちらの記事では、

  • 辻仁成の若い頃はどんな作家だった?
  • 20代の作風が今と違うって本当?
  • フランス・パリで過ごす現在の様子とは

 
についてご紹介します。



辻仁成の若い頃はどんな作家だった?

現在はさまざまな活動を行う辻仁成さんですが、当初はアーティストとしてのデビューでした。1981年結成のバンド「ECHOES(エコーズ)」のボーカリストであった辻仁成さんですが、わずか10年でバンドは解散。ヒットソングは「ZOO」など多岐にわたるも、長年姿をひそめていたバンドでもあります。2011年に東日本大震災が起こると、東北地方のファンを元気づけるために再始動を果たしました

これと同時に、1989年に「ピアニシモ」という作品を執筆し作家としてのデビューも果たします。「母なる凪と父なる時化」「ミラクル」「アンチノイズ」「海峡の光」など、軒並み作品が各賞にノミネートされたことでも話題に。現在まで数えきれない著書を手掛けていますが、2022年には以下の2作品を新たに生み出しています。


 

 


 

 

今は3度の離婚を経験した自身を振り返った内容であったり、家族とのかかわりで感じたことを文章に表したりといったテーマが多い辻仁成さん。しかし、デビュー当時の作風は今と少し異なるものでした。

続いての見出しでは、各賞を受賞した若い頃の作品をいくつかピックアップし、辻仁成さんの若い頃を思い返してみましょう。



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20代の作風が今と違うって本当?

今回ピックアップするのは、辻仁成さんが手掛けた以下の3作品。作家デビューが30歳だったためいずれも20代の作品ではありませんが、どれも昨今の辻仁成さんとは少し変わった印象を抱かされるでしょう。

  • ピアニシモ
  • 海峡の光
  • 白仏

ピアニシモ


 

あらすじ

僕にはヒカルがいる。しかし、ヒカルは僕にしか見えない。伝言ダイヤルで知り合ったサキ。でも、知っているのは彼女の声だけ。あとは、冷たい視線と敵意にあふれた教室、崩壊寸前の家庭…。行き場を見失い、都会のコンクリートジャングルを彷徨する孤独な少年の心の荒廃と自立への闘い、そして成長ー。ブランク・ジェネレーションに捧げる新しい時代の青春文学。第13回すばる文学賞受賞作。

引用元:BOOKデータベース

 



海峡の光


 

あらすじ

廃航せまる青函連絡船の客室係を辞め、函館で刑務所看守の職を得た私の前に、あいつは現れた。少年の日、優等生の仮面の下で、残酷に私を苦しめ続けたあいつが。傷害罪で銀行員の将来を棒にふった受刑者となって。そして今、監視する私と監視されるあいつは、船舶訓練の実習に出るところだ。光を食べて黒々とうねる、生命体のような海へ…。海峡に揺らめく人生の暗流。芥川賞受賞。

引用元:BOOKデータベース

 

白仏


 

あらすじ

19世紀終わり、筑後川最下流の大野島で刀鍛冶の息子として生まれた稔。大正七年のシベリア出兵から帰国後、手先の器用さを活かして機械の発明、改良の職に就いた彼は、あるとき戦死した兵隊や亡き初恋の人、家族、友人の鎮魂に、島中の墓の骨で一体の仏像を造ることを決意するー。明治から昭和まで、激動の時代を生き抜いた男の一生を描く長編小説。フランス、フェミナ賞外国小説賞受賞作。

引用元:BOOKデータベース

 



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フランス・パリで過ごす現在の様子とは

各方面にアンテナを張り、さまざまな活躍をおさめてきた辻仁成さん。現在はというと、日本を遠く離れフランス・パリで過ごしているようです

そもそも辻仁成さんは、1人目の奥様・2人目の南果歩さん・3人目の中山美穂さんと3回の結婚歴・離婚歴があり現在は独身となっています。中山美穂さんと結婚していた際にパリへと移り住んだようですが、2002年の結婚から10年あまり経った2014年に離婚。中山美穂さんとの間にできた1人息子・十斗さんと共に暮らしているのです

中山美穂さんもたびたび息子さんに会うほど、3人の間には穏やかな時間が流れている様子。

たびたびフランスの景色をSNSにアップし、現在も美しさへのアンテナは人一倍敏感なようですね。

シングルファーザーとして、2023年現在19歳になる十斗さんと暮らす様子が話題の辻仁成さん。2人で始めたとされるYouTubeチャンネルでは、音楽を奏でながらも時折クッキングを楽しむ様子が投稿されていました。



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まとめ

物腰柔らかなイメージと、キレッキレの作品たちが話題の辻仁成さん。数々の経験を経たからこそ、今の情緒あふれる作品たちが世に広まったのでしょう。今後も育児に奮闘する姿と共に、活躍を楽しみに待ちたいですね。