キャッシュレスの波は止まるところを知らず、PayPayや楽天ペイの使えるお店が地方にもじわじわと増えています。
「自分は使うつもりはない!」と意地を張っていた方も「ちょっと使ってみたいかも」という心境に変化しつつあるのではないでしょうか。
今回は、PayPayか楽天ペイ、どっちがお得でおすすめなのか、登録できるクレジットカードや還元されるポイント、使える加盟店を比較しながら違いを解説します。
PayPayか楽天ペイかどっちがいい?
キャッシュレス決済であるPayPayと楽天ペイ、どっちも無料でインストールできて、会費も決済手数料も一切かかりません。
ですが、PayPayよりも楽天ペイをおすすめします。
おすすめの理由を、
・登録できるクレジットカード
・ポイント還元率
・加盟店
の違いに触れながら解説していきます!
登録できるクレジットカード
PayPayではVISA、Mastercardブランドのクレジットカードが登録できます。
ヤフーカードならJCBブランドも登録対象です。
楽天ペイも、VISA、Mastercardブランドのクレジットカードが登録できる点は同じです。
楽天カードならJCB、American Expressも登録対象です。
注意事項としては、PayPayも楽天ペイも、海外で発行したクレジットカードは対象ブランドであっても登録することができません。
また楽天ペイではクレジットカードを登録する際に本人認証サービス(3Dセキュア)を設定する必要があります。
PayPayは必ずしも設定する必要はありませんが、設定すると上限金額が引き上げられるメリットがあります。
PayPay | 楽天ペイ | |
---|---|---|
ブランド | VISA、Mastercard、ヤフーカード(VISA、Mastercard、JCB) | VISA、Mastercard、楽天カード |
海外発行 | × | × |
本人認証サービス | 任意 | 必要 |
ポイント還元率
PayPayも楽天ペイも、キャッシュレス・消費者還元事業の対象なので、店舗によって最大で5%のポイント還元が受けられます。
PayPayと楽天ペイの違いは次の表のとおりです。
PayPay | 楽天ペイ | |
---|---|---|
キャッシュレス・消費者還元事業 | 最大5%(2020年6月まで) | 最大5%(2020年6月まで) |
基本還元率 | 1.5%(2020年3月まで) 0.5%(2020年4月から) |
0.5% |
オプションのポイント付与 | (2020年4月から) 前月の決済回数50回以上で0.5% 前月の決済金額10万円以上で0.5% |
楽天カードとの紐付けで5000円につき50ポイント 楽天ポイントカード提示で1% |
では、PayPayと楽天ペイのそれぞれのポイント還元制度を具体的に解説します。
PayPayの還元率
まずはPayPayのポイント還元から。
店頭での決済時に、PayPay残高(事前にチャージしておいた電子マネー)またはヤフーカードでの支払いに設定していれば常に1.5%還元され、ヤフーカード以外のクレジットカードに設定しているとポイントは還元されません。
2020年3月31日までは。
2020年4月1日からは、少しルールが変わります。
PayPay残高またはヤフーカードでの支払い設定なら還元あり、ヤフー以外のクレジットカードなら還元なしという点は同じですが、前月のPayPayの利用状況によっては還元率が低くなります。
基本付与分は0.5%です。
前月のPayPayの利用が1回あたり100円以上の支払いが50回以上なら0.5%追加、利用金額10万円以上なら0.5%追加となり、最大で1.5%還元されるというルールに変更されます。
一見、ユーザーの囲い込みに思えますが、囲い込まれてもなかなかクリアできなそうです。
というのも、1か月の決済回数が最低50回ということは毎日必ず1回使った上で、20日間は1日2回は使っていないと0.5%追加されないということですし、1か月にPayPayだけで10万円の支払いをするって、かなりの出費ですよね。
還元率を0.5%あげるために買い物の頻度をあげたり支出を増やす人はいないと思うので、還元率は基本の0.5%で、ヘビーユーズしているラッキーな人だけ+0.5%か+1.5%だと思っておきましょう。
基本還元率の魅力は落ちますが、例えば次のとおりPayPayは色々なキャンペーンを開催しています。
常時開催 | 期間限定 |
---|---|
「Yahoo!JAPANのサービスでPayPay残高が使える!もらえる!」 「公共料金がPayPay残高で支払い可能に!」 |
「まちかどペイペイ」シリーズ 「春のグルメまつりキャンペーン」 「春のスーパーマーケット大還元祭」 |
中には20%も還元されるキャンペーンも開催されるため、自分が普段使うお店やサービスが対象になっていればこちらでポイントを稼ぐことができます。
楽天ペイの還元率
次に楽天Payのポイント還元について説明します。
通常の場合は200円につき1ポイント付与され、還元率は0.5%とPayPayと同じです。
楽天ペイの決済方法に楽天カードを設定して店頭で5,000円の支払いをすると50ポイント付与されます。
また楽天ポイントが貯められるお店限定ですが、楽天Payで支払う前に楽天ポイントカードを提示すると100円につき1ポイント付与されます。
楽天ポイントカードは楽天Payアプリからでも提示できます。
基本還元率 | 楽天カードを設定して決済 | 楽天ポイントカード |
---|---|---|
200円につき1ポイント | 5000円の支払いで50ポイント | 100円につき1ポイント |
※金額は全て税込みです。
ポイントアップのキャンペーンは、例えば次のとおり開催しています(予定含む)。
常時開催 | 期間限定 |
---|---|
「楽天ペイにお友だちを招待してポイントGET!」 「シルバー会員様以上!Edy200円分プレゼント!」 |
「ノエビアスタジアム神戸 2020シーズンキャンペーン」 「ダイコクドラッグ限定!ポイントカード提示で最大10%還元」 |
PayPayのキャンペーンに比べると、対象者が限られる印象があります。
またエントリーボタンを押さないと参加できないものもあるので、常にチェックしている必要があります。
加盟店
ペイ系アプリの二大巨頭のPayPayも楽天ペイも、主要なコンビニやチェーン店などではどちらも使うことができて大きな差はありません。
違いとして、PayPayは個人店での加盟店が多いのに対し、楽天ペイはチェーン店・全国店・大型店が中心です。
PayPayではまさかこのお店で、というような個人店でも加盟していることがあります。
なぜかというと、2021年9月30日まで決済手数料0円キャンペーンを実施しているからです。
通常、キャッシュレス決済の加盟店になると、決済手数料はお店が負担します。
ペイ系の決済手数料は売り上げの約3%程度ですが、個人でこじんまりと経営しているお店にとってはこの経費は地味に痛手です。
こうした、決済手数料を支払うことに抵抗がある個人店に、PayPayの営業さんが「無料です」と地道に周知し開拓することで、地方の個人店でもPayPayの導入がじわじわと増えているわけです。
まとめ
PayPayも楽天ペイも加盟店の点ではほとんど差がありません。
ポイント還元的には、2020年4月1日からPayPayと楽天ペイの基本還元率が同じ0.5%になります。
キャンペーンによるポイント還元の面ではPayPayに軍配が上がりますが、自分が普段利用しているお店やサービスが対象でなければ還元は受けられません。
ということで、楽天カード以外のクレジットカードでもお得にオプションのポイント還元が受けられる楽天ペイがおすすめです。