スーパーシティ法案をわかりやすく解説!メリットデメリットや問題点は?候補地の場所はどこ?

2019年頃からTVで耳にするようになったスーパーシティ法案。

「スーパーシティってなんだ?」

今さら聞けないような基本的なお話をわかりやすく解説します!

ここでは

・スーパーシティ法案とは
・スーパーシティ法案のメリットデメリット
・スーパーシティ法案の候補地とは

などを一緒にみていきましょう(^^)/



スーパーシティ法案とは

正式名称を「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案」

政治に疎い私はここで挫折しそうになります^^;

内閣府/国家戦略特区のPDFによると以下のように説明されています。
(以下の画像は内閣府公式より抜粋)

スーパーシティ構想についての具体像とデータ連携基盤
・以下のような領域(少なくとも5領域以上など)を広くカバー。
①移動
②物流
③支払い
④行政
⑤医療・介護
⑥教育
⑦エネルギー・水
⑧環境・ゴミ
⑨防犯
⑩防災・安全

• 2030年頃に実現される未来社会での生活を加速実現する
• 住民が参画し、住民目線でより良い未来社会の実現がなされるよう、ネットワークを最大限に利用する

こちらがスーパーシティ構想の基盤となる構図

スーパーシティ法案 仕組み

スーパーシティ構想のデータ連携基盤:
スーパーシティは、様々なデータを分野横断的に収集・整理し提供する「データ連携基盤」を軸に地域住民等に様々なサービスを提供し、住民福祉・利便向上を図る都市。

このスーパーシティ構想の背景として以下にのべられています。

■AIやビックデータを活用し、社会のあり方を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的には急速に進展
 白地から未来都市を作り上げるグリーンフィールド型の取り組み(雄安、トロント等)
 既存の都市を造り変えようとするブラウンフィールド型の取組(ドバイ、シンガポール等)
スーパーシティ法案 2タイプ
つまりは、簡単にいうと、スーパーシティ法案に沿った新しい都市をつくるか
今ある都市をスーパーシティ仕様に変えていくかということですね。
■先行している部分もあるが、世界各国でも、以下のような「まるごと未来都市」は、未だ実現していない
 エネルギー、交通などの個別分野にとどまらず生活全般にわたり、
 最先端技術の実証を一時的に行うでのではなく暮らしに実装し、
 技術開発側・供給側の目線ではなく住民目線で未来社会の前倒し実現
■我が国にも、必要な要素技術は、ほぼ揃っているが、実践する場がない

 

国はあらゆる最先端の技術を駆使して他の先進国に負けないような発達した都市を作りたいようですね。
世界に目を向けると、日本政府が目指そうとしているスーパーシティ構想がすでに進んでいる国もあるんですよ。
スーパーシティ法案 カナダ中国事例

参考サイトはこちら
内閣府/国家戦略特区PDF

人や物の動きをセンサーで察知している。
異常があった場合に自動で警察に通報。
無人コンビニもすでに実在。

人間の技術ってここまで進歩しているのかと驚きます。

だいぶ難しいこともお話しましたが簡単にいうと「人工知能や人類の最先端技術を駆使して未来の暮らしを豊かにしよう」という法案なんです。
つまり、「まるごと未来都市」をつくるという法案。
ドラえもんの故郷の22世紀のような…といったらイメージしやすいでしょうか^^
便利な世の中になる事は確かなようです。

今でも十分便利な世の中になりましたが、さらに豊かになるということはメリットしかないのでは?
安部政権が何度も法案提出するほど政府にとって魅力的な法案なのでは?

そんなことも考えちゃいますよね。

2019年に2回廃案になるも、2020年2月にもう1度閣議決定されました。しかし、ツイッターで一時期「♯スーパーシティ法案に反対します」というツイートがトレンドに。
2020年5月27日にこの法案がついに参議院本会議で可決されました。
法案成立されてからまたさらにこのハッシュタグが過熱。

問題も多そうね~

住民目線でスーパーシティ化を進めていくという話がちょっと怪しくなってきましたね…

では、スーパーシティ法案の問題とはなんでしょうか。
次の章でスーパーシティ法案のメリットとデメリットを紹介しますね。

参考サイトはこちら
内閣府/国家戦略特区PDF

youtubeでも優しく解説してくださっているものもありますので見てみてくださいね♪




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スーパーシティ法案のメリットとデメリット

この法案、賛否両論あるということはメリットもデメリットも両方あるということでしょう。
どのようなことが考えられるでしょうか。

スーパーシティ法案のメリット

やはり便利になるということは確かなようです。

スーパーシティ法案のメリット

・個人情報がスッキリひとまとめに
・面倒な手続きがなくなる
・買い物や移動もキャッシュレスで簡単

それでは上記の3点について説明していきますね。



個人のすべての情報や履歴等がひとまとめに

個人情報カード
1つのデータの中にアナタのすべてが見えます。

例えば

・学歴や職歴
・住居履歴
・購買履歴
・来院通院履歴
・納税履歴
・犯罪履歴

さらには、位置や移動情報までがすべて一括されるということです。

これまで国や自治体をはじめ、警察や病院がそれぞれにもっていたあなたの個人情報がひとまとめになることで面倒な手続き等はなくなるといっていいと思います。



面倒な手続きゼロ

スマホ女性

朝から手続きのために役所にいって長い待ち時間に耐える必要はなくなり、空いた時間にスマホで簡単に手続き終了。
このビッグデータさえあれば、履歴書や診察券などの概念も無くなりますね。
「こちらにお名前とご住所をお書きください」というセリフももう聞けなくなるでしょう。

買い物や移動がラクラクに

自動運転

最先端技術を使ってキャッシュレスはさらに進み、自動運転もポピュラーなものに!
財布を持ち歩かないのが当たり前になり、目的地にはスマホで映画でも見ながら自動で到着!

さらには、事故にあって救急車で運ばれる場合。
ビッグデータによって緊急連絡先や輸血が必要な時に血液型も瞬時にデータとして出てくるわけです。
これは私もいいシステムだと感じました。

今の話を聞いて「いいね!」と思う反面、「ちょっとコワイ…」とも感じませんでしたか?

スーパーシティ法案のデメリットについて一緒に考えてみましょうね。



スーパーシティ法案のデメリット

スーパーシティ法案のデメリットは、以下の3点になります。
 

スーパーシティ法案のデメリット

・すべてのことが国の監視下に
・ネット環境が使えなくなった時の対応
・ビッグデータが何者かにハッキングされた時の恐怖
・職を失う人の大量発生

それでは上記の3点について説明していきますね。



すべてのことが国の監視下に

国民のプライバシーの点で大変問題な法案だと思いませんか?
なんだかすべてが丸見えでずっと監視されているというような感覚。
国があなたの情報を企業に横流しすることも簡単にできるわけです。

どこの誰があなたの情報を入手しているかわからない状態。
これが一番の問題点で多くの人が法案に反対している理由ですね。

ネット環境が使えなくなった時の対応

パソコン禁止
こちらも大きな問題点。
災害等によって突然ネット環境が遮断された場合、すべての事が一気にストップしてしまいます。

キャッシュレスが当たり前になって財布を持ち歩いていなかったら…
家に帰られない、買い物ができないで混乱が起きてしまうでしょう。

免許書、保険証などもすべてデータの中にあるとしたら…
どうやって身分を証明したらよいでしょうか。

ITばかりに頼ってしまうのも問題ということですね。



ビッグデータが何者かにハッキングされた時の恐怖

このデータがハッキングされてしまった時の恐怖も考えておかなければなりません。
財布を落としてしまった時は現金やカード、免許書等の心配をしますよね?
では、スーパーシティ法案によってつくられた自分のビッグデータがハッキングされたらどうでしょう。

個人情報がパンパンにはいった財布を落とすようなものです。
しかもこのパンパンの財布、国とAIが紐をにぎっているということ。

スーパー法案はこれはやばい!コワイ!!と率直に感じてしまいますね。

ハッキング

職を失う人の大量発生

スーパーシティ法案で挙げられているものでいうと

キャッシュレスによるスーパーの無人化
自動運転システム
ドローンによる荷物の自動配送

ドローン

今までにないような新たな職種の誕生もたしかにあるかもしれませんが
今現在このような仕事に携わっている方々は冷や汗ものです…!

このように危険性を多くもった法案が可決されたということに国民はもっと関心を寄せなければなりません。



スーパーシティ法案の候補地

政府はスーパーシティ構想を進めたい自治体を公募する考えを示しています。
55の自治体から応募があっており(令和2年5月28日現在)最終的に5地域に絞る予定だそうです。
こちらが候補予定地スーパーシティ法案候補地マップ />

どのように選考されるのでしょうか。
スーパーシティ法案 選考方法
つまりは、企業/国自治体/国民の連携が非常に重要だということ。

参考サイトはこちら
内閣府/国家戦略特区PDF

私の住んでいる都市もスーパーシティ法案の候補地の中に入っていました。
どうなるんだろう?!

いつ自分の周りがどのように変化していくのか、
いい変化なのか悪い変化なのか…

規模が大きすぎてピンときてないのが正直なところです。
楽しみより不安の方が大きい気がしますね…。

今の私たち一般市民にできることは、不安だと感じた今だからこそこの法案についてもっと勉強することなのではないでしょうか。
無知が1番コワイことですよね。




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まとめ

・スーパーシティ法案とは
・スーパーシティ法案のメリットデメリット
・スーパーシティ法案の候補地とは

についてお話しました。
国民全員の身にふりかかってくる法案。
関係のない人はひとりもいません!
無関心にならないように…

これからの政治の動きに注目していかなければならないと改めて思いました。